あらすじ

爆豪は幼い頃、病院でマリアという少女に出会った。彼女は身体が弱いのか、いつも塀の向こうにいて、顔なんか見たこともない。けれど、幼い爆豪は彼女が自分の運命の番だと確信していた。 時は流れ、爆豪は大学生になる。両親が不当に借金を負わされた関係で貧しい爆豪は、｢マリア｣という偽名で自らの身体を売り、ときに何でも屋のようなことをしながら身銭を稼いでいた。しかし、ある日、大学のいけ好かないチャラ男から｢轟焦凍というアルファをクラブに連れてこい｣という依頼を受ける。嫌々ながらも、金の為に轟焦凍に会いにいく爆豪。だが、いざ彼を見つけた途端、爆豪は幼い頃マリアに感じたような運命的な衝撃を受ける。 混乱する爆豪は、そのままどんどん轟のペースに呑まれていき、最終的に轟の家で家政夫として働く羽目になる。 轟はどうしてオメガからアルファへと変貌したのか。 爆豪の出会ったマリアとは一体、誰だったのか。 これはその謎を追いかけた二人の記録。